「犬たちをおくる日」

学校図書館に子ども向けのノンフィクションを充実させたい。
定番の「金の星社 知られざる世界」のシリーズから昨年でたのが、これ。

犬の話は子どもたちに身近で同情を呼びやすいのか、過去にもいろいろと出されていて、ノンフィクションといえばそうなのかもしれないが、その犬1匹の話に終わることが多く、子どもが自分たちの置かれている現在の社会を理解したり、見つめたりするには今一つ弱いと感じるものがあった。
この本は犬の殺処分を扱っており、冒頭から大人でもショックを受けてしまう。
子どもに簡単に与えていいか迷ったが、3年生のチーは一気に読み切った。
普通の感性?をもっていたならば当然感じるであろう、非常識な飼い主のエピソードや殺処分の実態、愛護センターの係の奮闘ぶり・・・憤りと複雑な気持ちが入り交じって何ともせつない顔で感想をもらした。パールを家族の一員と信じているチーが「一番心に残ったのは、『大切なのはペットを「飼う」という行為ではなく、ペットを「幸せにしたい」という心なのだ』っていうところ」(本文引用)」と。
犬を飼っていない子どもたち、ペットに関わることのない子どもたちがこの本を読んで、どんなことを感じとるか知りたいと思った。
同じようなテーマで

もでている。