続き

 (前日より続く)目をつぶりながら、子供に恵まれなかったあの頃を思い出した。つらくてつらくて自分を責めたり、主人を責めたりした。職場の同僚のおめでたを聞いて、トイレで声をころして泣いたこともあったっけ。出産も死ぬほど大変だった。でも、今わたしにはこの子たちがいる。夢みたいにすごいことだよね。本当に子宝なんだよね。わたしの「初心忘るべからず」はここにあるんだ・・・。話したいことはいっぱいあったのだが、参拝客の相手をなさる宮司さんに心からのお礼を言ってわたしたちは昇仙峡を後にした。
 チーとマー、3才の「子供の日」、子供の健やかな成長を願い、喜ぶ気持ちはよりいっそう、深く大きなものになった。生まれてきてくれてありがとう。