お金がない・・・

 仕事をやめて専業主婦になってから(月に何度か非常勤講師として学校へいっているけれど)お金の面でいろいろと気を遣うようになった。今までは自分も働いていたからけっこう自由になるお金があったけれどね、今度は1馬力だから。3月、保育園の生活も残り少なくなったころ、マーがこんなこと言ったっけ。
 「ネエ、このごろホテルとかイカナイね〜。」
 「だって、お金ないもん。いつも行けるわけじゃないんだよ。」
 「だったら、おカネ、買えばイイジャン」
 「あのね〜、お金は買えないの!パパとママが学校でお仕事して、もらうの!」
 「だったら、イッパイもらえばイイジャン」
 「だって、朝だってママは早く学校行きたいのに、マーちゃんたちがなかなか支度してくれない  でしょ。もっと遊ぶ〜ってわがまま言うでしょ。だから学校行くの遅くなっちゃうでしょ。」
 (なるほど〜)という顔をしてあっちへ行ってしまったマーだったけどね。それを聞いていたチーが、夕方おばあちゃんちで、
 「あのね、森のおふろ(ホテルのこと)行きたくても、ママっちにはオカネがないんだって。」
おばあちゃんが「困ったねえ。」と言うと
 「チーちゃんは、森のおふろ行かなくてもイイけど、イチゴはイッパイ食ベたいんだヨネ」
とまじめな顔していっていたとか。 
 
 今までは好きなおもちゃもかなり買ってあげていた。これからは我慢させていかないとね。贅沢をしていくことは簡単かもしれないけれど、贅沢をやめていくことってかなり大変なことかもしれない。でもそれよりも大事なものがほしくて仕事をやめたんだから、やっていかなくちゃ、頑張らなくちゃ、自信はあるんだけどね。  

 今日も、朝ご飯を食べながら(パパはすでに出勤)マーが
 「パパはエライ!」とスパっと言いきる。
 「え?どうして?」と聞くと
 「ガッコウヘマイニチ行ッテイルカラ」 
 (不満そうに)「じゃあ、ママは?えらい?」
 「エラクナイ!ガッコウヘ行ッテナイカラ・・・」
 (むきになって)「どーして、どーして?ママ、チーちゃんとマーちゃんのためにお仕事やめた  のに!?」
 (ちょっとビビッて)「あ、ママ、トキドキ、エライ・・・」
 恩着せがましく子供に言ってもダメか・・・。違う意味でエラくなれるよう、がんばろう。