カラス、復讐に来る?


 1ヶ月ほど前から近くの大きなシイの木のてっぺんにカラスが巣を作っていたようだけれど、どうやら子供も大きくなり、飛行訓練を始めているようだ。ゴミを出しにいった帰り、一羽のカラスが地面に立ったままこちらを見ていた。跳ぶ風でもなくじっとこちらを見ているのでわたしも、「おまえさんが、子供カア?」と見つめていると、上の電線で親がものすごい騒ぎ。「カア〜ッ、カア〜ッ」と泣き叫び、見ているだけなのに攻撃されるんじゃないかと恐怖を覚えるほどだった。いやあ、親の愛情ってすごいもんだ。
 夕方庭へでると、真っ黒な風きり羽が1枚落ちていた。カラスの羽だ。黒く光ってきれい。マーは昼寝していたので、チーをよぶとうれしそうに手に持ち空を飛ぶ真似をしていた。「もうカタホウは?」なんてまぬけなことを言っているので、どうやらこの羽1枚ずつで飛んでいると思っているらしい。立ち寄ったおばあちゃんに自慢げに見せて、座って花をみているおばあちゃんの首筋を羽でなでながら笑っている。おばあちゃんがカラスの話をしながら「今ごろ、カラスのお母さんが、『オマエ、羽をどこへ落として来ちゃったの?』って言っているかもよ」と何気にいった。
 すると、あんなにはしゃいでいたチーがいきなり「バーバ、この羽モッテ!チーチャンヘンナ気持ちにナッチャッタ」と急いで渡し、家の中に飛びこむように入っていってしまった。
 「?」一瞬何事かと思ったけれど、どうやらカラスが羽をさがしに自分のところへ来ると思ったんだろう。おかしくてゲラゲラ笑ってしまった。案の定少しすると「バーバ、カラス来る?」と玄関から心配そうな顔でこちらをのぞいて言っている。「来ないよ、大丈夫だってば。もういらない羽を落としていったんだから」そう何度も説明しても、もう2度と手にしようとしなかったよ、小心者のチーでありました。

 話は変わって、朝1番で係付けの病院で内視鏡検査をしてきました。1ヶ月前にやった健康診断で、胃にポリープがある、と2次検査を勧められたからです。でも、そこの病院は3人に一人がそう言われて実際そうでない人がたくさんいる、と聞いたから軽い気持ちで確かめに行こうか、と出かけたんです。
 麻酔はしたものの、入れる時は結構つらいものなんだなあ。そのあとは少し寝てしまったけれど。起こされて先生のところへ行くと「ポリープ、ありましたよ。取って生検にまわしておきましたから、2週間後に来てください。」だって。びっくり!ほんとにあったんだ。そうなると、良性か、運悪く悪性か?気になってきます。3月、仕事を辞めるまでいろいろ悩んだし、心身ともに疲れていたからなあ、そのせいでできたのかなあ、いろいろ考えても始まらないんだけれど。でも、まだまだ死ねない!精一杯生きるしかないんだけれど、どうなんだろう。どうか神様、何ごともありませんように・・・。