郷愁のコチョコチョ、だきつき攻撃

 今日でとうとう3日園を休んでいる二人。夏風邪はしつこく、熱が下がって安心していると夕方からまた高い熱が出る。今週はもう無理をさせない方がいいみたい。
 
 朝が早く、教務の仕事をやるようになってからめっきり帰りも遅くなった主人は、子供たちとゆっくり触れ合う時間がなかなか持てないのだが、それでも寝付く前に間に合うと、顔を見て「今日はどうだった?」なんて話をしたり、抱き上げたりしてスキンシップを取ろうとしている。土日は、少しだけみんなで寝坊、目をさましても布団の中でグダグダしているチーとマーに主人がとびつき(襲いかかり?)コチョコチョとくすぐって「きゃーきゃー」言わせたり、逃げる二人とふざけあったりしている。(あっ、この光景、どこかで見た・・・)この「きゃーきゃー」とうれしい子供の悲鳴があがる光景、そうだ、私たちだ、私と妹が子供だった頃、同じことを父がしていたんだ・・・。なつかしく思い出した。
 私と妹は2段ベッドに寝ていたっけ。布団に入ってしばらくすると、父がその前を通り、トイレへ行く。行きか帰りか、必ず「やっちゃ〜ん」「けいちゃ〜ん」といって、布団に隠れる私たちを襲い、一騒ぎさせていった。父は工場仕事でちょっとだけ油臭かった。でもそれが父のにおいだった・・・。我が子がかわいくてかわいくて仕方なかったんだろうなあ。子供たちの無邪気な笑い声が、がむしゃらに働いて働いて、明日もまた働く・・・疲れた体と気持ちを癒し、吹き飛ばしたのかも知れない。お父さん、その気持ちがよくわかる年になったよ、私も。
 男親がこうやってスキンシップを楽しめるのも今のうちだけかもしれない。パパ、チーとマーのやわらかいほっぺ、ちいさい鼻の山、たよりないくらいにやわらかな髪、ポコン、と突き出たお腹、心からの笑い声、・・・十分触れて、そして忘れないでいてね。生きているぬくもり。