人間だもの
夏休みももうほとんど終わり。来週は夏期保育、そして新学期。時間に制約されることなくのんびり過ごした夏休みだったので、今からちょっと緊張してしまう。
ところで、チーが大好きなキャラクターが「ウルトラマン」。男の子みたいでしょう。なぜ好きになったのかきっかけは思い出せないんだけれど、コレクションの中にウルトラマンのだれかがけっこう顔を見せている。そういえば去年の夏、西武デパートにウルトラセブンが来るというのでみんなで見に行ったっけ。で、最近は土曜日の朝の「ウルトラマンマックス」を楽しみにしている。
午後、チーとマーがおままごとをしながらおしゃべりしていた。わたしは台所で聞き耳を立てていたんだけれど、おもしろい会話でした。
マー「ねえ、チーちゃん。あのさ、マーちゃんたちは、ニンゲンなわけ、だからオオキク なるとニンゲンなわけ。ゴリラは大きくなったらゴリラなわけ。だからさ、ウルトラマンとかプリキュアにはなれないんだよ。マーちゃんちはニンゲンだから」
(最近、マーは「・・・なわけ」という話し方をするようになった。だれの真似なんだか。妙に説得力があっておかしくて笑いをこらえている母・・・)
チー「でもさ、あの、手につけるやつがあれば、ウルトラマンになれるんじゃないの?」
(ウルトラマンマックスの変身道具のことを言っているな)
マー「・・・」
(ここで母、我慢できずに)
ママ「あのさ〜、チーちゃん、あれはオモチャなんだよね。ウルトラマンにはなれないんだよね」
マー「ほらね、ナレナインダヨ」
ふうん、というような顔をしていたチーだけどわかったんだかどうなんだか。ああ、でもオモチャなんだ、なんて言わないで夢を持たせておいたほうが良かったのかな〜、とちょっぴり心の痛んだ母でありました。
オチビたちがよく話してくれるのですが、月に1回、園でやる誕生日会では、お誕生日を迎えたお友達が前に並んで、大きくなったら何になりたいのかマイクを向けられて答えるそうです。「あのね、○○ちゃんはセーラームーンになりたいんだって」などとキャラクターになりたい、と答える友達をおかしいとも思わずに、共感していたオチビたち。さていよいよ9月、この子たちの誕生会で、チーとマーは何になるというのでしょう。楽しみ楽しみ。
そしてその夜、布団の中で
チー「ねえ、ママ、ウルトラマンってどこに住んでイルノ?」
ママ「M78星雲だよ、遠い遠い星・・・」
気づけば真顔で答えている母でした。めでたしめでたし。