きのうは誕生日


 我が家の家族の誕生日は8月主人、9月オチビ、10月わたし、と連続でつながっている。いいのか悪いのか、でも小さなオチビたちにとっては誕生日の喜びが次から次へと波のように襲ってきて?ちょっとほとぼりが冷めたらクリスマス、って感じなのかな。
 わたしもとうとう?才になりました。いやあ、恐ろしい。こんな時が来ちゃうのですねえ。子供たちの誕生日は心からうれしいけれど、主人や自分の誕生日は素直に喜べなくなってきているねえ。子供がいなかったころは、時間ばかりが過ぎることに焦って、誕生日が来ると悲観的な?主人と二人きりのこの先の生活を思い描いたりしたものだ。だから、この日を自分のことのように喜び祝ってくれるオチビたちの登場に本当に救われた。母の立場で迎える誕生日というのもいいものですなあ。
 さて、プレゼントは?前から園芸店で目をつけていたかわいいチンパンジーの置きものを買ってもらう約束でした。家族でお店へいくと2つありました。オチビたちはもうおおはしゃぎ!主人までがそれぞれの顔を見て「こっちの方がかわいいなあ」と比べる始末。高価なものですから1つで十分です。家にもどると、さっそく庭のどこに置こうかと、台を持ってうろうろ。花に囲まれたここがいいね、と置いてみると本当にうれしそうな顔をしているように見えてきたチンパンジー君だから不思議です。おチビたちはばあばに見せたくて、電話をしたんだけれどなかなか来ない。とうとう「見せにいきたい」というのでチンパンジーをだっこして歩きはじめました。「こんどはチーチャンのバン!」2,3歩で「マーチャンにモタセテ!」わずか10数メートルの道のりを何回立ち止まって抱っこ替えしたことか。ようやくばあばの家につくと、おばあちゃんは大喜び。そしてこれまたオヤバカというか、孫バカというか、「一つじゃかわいそうだから、明日もう一つばあばが買ってあげるね」という話になったのでございます。こうして我が家の庭には2匹のチンパンジーが仲良く並んでいます。マーパンジーとチーパンジーってところかな。やっぱり1匹より2匹のほうがかわいい!(ちなみに盗まれると困るので、夜は家の中に入れてあります)
 誕生日の夜、夕飯の洗い物をしていると、チーがかけよってテーブルの上に紙をおいて逃げました。手をふきふきのぞきこむと「まま、たんじょうびうれしいですか ちいちゃんはままがだいすきです」とミミズがはったような(よりは少しマシな)字で書かれていました。幸せでした。