高校生になったら・・・

 昔1年生の担任をしていたころ、子供たちが何か楽しみにしている行事が近づくと、「ねえ、先生、あといくつねたらえんそく?」などと聞いてきた。わたしはてっきり「もう〜い〜くつねるとおしょうがつ〜」の気分で聞いているのかと笑っていたら、本人たちは大まじめだった。小さい子の親になって、その数え方が本当に「子供の数え方」なんだと実感するようになった。だいたい、「きのう」と「きょう」「あした」の言葉がうまく使えない、理解できていないんだよ。「ねえ、ママ、キノウピアノ行くの?」「ううん、アシタでしょ、あと一つねたらでしょ」「ねえ、ママ、アシタようちえんいったら、げんちゃんがへんなことイッタ」「アシタいうわけないでしょ、キョウいったんでしょ」・・・こんな調子。時々まれに言っていることが合っていると「おおっ!」と感動してしまうのであります。
 マーとの会話。「ねえ、ママ、ヨウチエンおわったらツギはドコ行くの?」「そうしたら小学校へ行くんだよ。1年生になるんだよ、ナホちゃんみたいに(姪)」「ふうん。そうしたらツギは?」「中学校だよ」「ツギは?」「高校だよ」と言うと、待ってました!とばかりに「あのね、マーチャン、パパのコウコウにイクの」(うちのパパは高校の化学の教師であります)「そうか〜、パパうれしいだろうね」「そうしたらサ・・・」とにこにこして続けるので「何?」とたずねると「パパ、ロウカでタカイタカイしてくれるかな?」と…!もうおかしくておかしくて、こういうところが子供なんだよねえ。思わず、セーラー服をきた美少女?を初老の教師がつらそうに持ち上げている場面が目に浮かんで一人でウケまくって笑った母でありました。時間の概念が身につくまでに、まだまだおもしろいことがありそうで楽しみです。