パールくんが家の子になるまで物語 その1


なぜサモエドを飼うことになったか、「パールくんがYasukoさんちの家の子になるまで物語」をお話することにしましょう。

我が家は現在、私の実家に増築をした2世帯住宅となっていますが、そうなる前、私たちは実家から20メートルくらい離れた小さな家で暮らしておりました。

実家にはわたしがお嫁に行く前から飼っていた雑種のリキという犬がいました。いつも実家に入り浸りの双子だったので、「わんわん」という言葉は当然リキのことをさしていました。「わんわん」から「リキ!」へ、よちよち歩きから散歩について歩けるようになった双子の成長とは反対に、リキは歳を重ねて老犬になっていきました。(過去のブログ「戌年」にあります)ぼけが始まり、夜中でも遠吠えを始めたり、自分で入り込んだすき間から出られなくなったり、目も白内障で白く濁ってきました。老犬介護に追われた母は大変そうでしたが、文句一ついわずに世話をし続けました。
20年12月、ようやく新居が完成し二世帯住宅になったとき、双子がなにより楽しみにしていたことは「いつでもリキに会える」ことでした。ところが当のリキは、まるで私たちの同居を見届けて安心したかのように1月、亡くなったのです。19才を迎えたばかりでした。