パールくんが家の子になるまで物語 その8


でもね、大きくなるんだよね。それに長毛なんだよね。白くて美しいのを自慢したいけれど、たぶん完全室内飼いは無理だろうから、汚くなってしまうんだなあ。散歩も大変だろうな、うんちも大きいんだよね。えさもいっぱい食べるんだよね。純血種は弱いからきっと医療費もかるんだろうな・・・夏は冷房効かせる?光熱費どのくらいかかるんだろう?「やっぱり無理だよ、サモエドは〜」でも・・・
長生きしたとして15年、双子が大学生になるぐらいまでは家族の一員なんだ、今双子が2年生、犬と一緒に過ごせる時間が高校までとしたらこれからが一番充実した時期、そして家族の体力面を考えたら、大型犬を飼うのはこれが最初で最後のチャンスだろうな・・・。初めての純血種、大型犬だけれどしつけさえきちんとすればどうにか飼えるんじゃないだろうか。
 「サモエドを飼いたい!でも・・・」迷いながら、サモエドのブログを次々とはしごしました。どこのお宅も本当にうらやましくなるほど大事に飼われていて、そして何よりそれに応えるかのようにモフモフの笑顔をふりまくサモエドたちが魅力的でした。双子はもうノリノリです。「サモエドの子犬は見ない方がいい」は本当でした。実物を見なくたってじゅうぶんその魔力?魅力?があるんですから。
 環境面での飼育を悩んでいたとき、大丈夫、どうにかなる、と力をくれたのが、ある本で目にしたドッグトレーナーのごしまれいこさんのことばでした。「お犬サマ中心の生活ではなく、人間が中心の生活になるべき。しつけはそのためにある。飼い主の生活にあわせて愛情を忘れずにしつけていけばうまくいく」ようなことが書いてあったのです。我が家の場合、完全室内飼いは無理でした。昼間、家族がいない間は庭につないでおくしかない、というのが一番のネックだと思っていましたが、様子を見てくれるであろうじいじ、ばあば(まだわからない・・・)がいるし、ワンコが外でいろんなものを見たり、聞いたり、感じたりするのもいいんじゃないか、と思うようになりました。
そしてとうとう、飼い始めたい時期と値段がちょうどうまく一致したサモエドの子を四国のブリーダーさんから譲ってもらうことに決めたのです。